ぐぅデジ杯9ってどういうイベント?
ぐぅデジ杯はぐぅさん(@guustudio)が主催するデジモンカードの大規模CSです!
特に今回の「ぐぅデジ杯9」は27チーム(81人)の規模で開催され、#ぐぅデジ杯のハッシュタグが関東のトレンド入りするほどの盛り上がりを見せました!
イベント概要は下記にまとめています。
日時と場所: 2021/04/24 開催 @東京都足立区
1チームの人数: 3人1チーム
大会形式: 予選スイスドロー上位8チームでリーグ戦
構築制限: あり(同じナンバーはチームで4枚まで)
参加チーム数: 27チーム(81人)
ぐぅデジ杯9のチェックポイント!
新環境による変化
今回の大会を分析するにあたって、重要な事項が2つあります!
新スタートデッキ「デュークモン」「アルフォースブイドラモン」発売
大会前日に新スタートデッキ「デュークモン」「アルフォースブイドラモン」が発売されました!
レアカードの光り方が一新され、こちらもSNSを中心に大きな盛り上がりを見せてくれました。
内容も強カードが多く、特に「メモリーブースト」によって、すべてのデッキに新たな可能性が見いだされています。
各デッキにメモリーブーストがどの程度採用されているかしっかり見ていきたいと思います!
ルール改定
複雑化していたルールの簡略化/明確化を目的に一部ルールの変更およびルールブックの改定が行われました。
ユーザーからはルール変更による矛盾や特殊裁定が懸念されていましたが、蓋を開けてみると初心者でもわかりやすく&上級者も納得行く形での変更になっていました。
新カードのバランス調整で忙しい中、短期間でこのクオリティのルール改定を行ったバンダイのゲームデザイナーには頭が上がりません!
変更内容は公式のルールをチェックしましょう!
このルールの変更により、ターンプレイヤー側が相手の効果に阻害されづらくなったため、黄ロードナイトのように複数の効果を同時発揮させやすいデッキが少しだけ動きやすくなっています。
ただし、この変化が環境に与える影響は小さい見込みです。
ぐぅデジ杯を分析するにあたって
結果を分析するにあたって以下のことに注意する必要があります。
全員ツワモノ揃い
新カード発売直後の大会に参加する場合、デッキの調整は基本的に発売前に行うことになります。
参考となる優勝レシピ等もない中、自分のデッキや仮想敵を考えていくことになります。
そのため、それらを行うデッキ構築スキルとモチベーションが求められるため、参加者のレベルも必然的に高くなりがちです。
分析の都合上、「予選突破したレシピ」と「参加者全員のレシピ」で分類していますが、本戦に進まなかったデッキレシピでも十分に分析する価値があると考え、分析対象として使わせて頂きました。
チーム戦なので必ずしも結果と強さが紐付かない
本大会は3on3です。したがって強いプレイヤーでもチームの結果によっては下位になる可能性があります。
なんでZUKKYが分析してるの?ぐぅさんの許可は取ったの?
ことの発端は以下のツイート!
突然のキラーパスをぐぅさんから投げられたことが始まりです。
自分の中で新環境の調査が出来ていなかったこと、初めてトレンド入りした記念すべきイベントだったこと、実は同い年だったりしたことなどもあり引き受けました。
予想以上に気づきの多い分析になったので満足していますよ!
入賞レシピとデッキ分布
前置きが長くなりましたが、本題です!
先に入賞レシピを紹介した後、デッキ分布についてまとめています。
(入賞レシピは敬称略です。)
入賞レシピ
優勝(無限大なVMAX: にこる, きつね, タカシン)
準優勝〜4位
- 準優勝 やまさくら ダブクリ
- 3位 事故率0%
- 4位 ART
色別の分布
まずはデッキの分布を見ていきましょう!
基本的にはメインとなる色で分類していますが、アグロや究極コンなどのデッキ構築が大きく変わるデッキは別分類としています。
また、最近はセキュリティコントロールが流行っていますが便宜上進化しない&Lv3~4が少ないデッキを究極コンとしてまとめています。
今回は黄と緑がほぼ同数、次いで紫、赤と続く結果となりました。
3on3でデッキ構築に制限があるため、メンバーの2人が黄と緑を使い、残りの1人が紫や赤を使ったチームが多く見られました。
全体と本戦の分布を比較するとアグロの本戦突破率が低い傾向にありますが、これは他のチームメンバーが黄や緑などのTier1デッキを使用しづらくなるためだと考えられます。
究極コンもカオスモン: ヴァロドゥルアームなどの一部のカードを他のデッキと奪い合う形になってしまいますがアグロほどの制限はありません。
その他、赤の本戦突破率が高い一方、青が低めになりました。
新カード「メモリーブースト」と新環境の特徴
メモリーブーストの採用枚数
今回の分析のメインですね!
参加者の51%が1枚以上採用しています。
本戦に進んだ人に限ると58%に増えています。
とりあえず迷ったら2~3枚くらい入れてもいいかもですね!
色別に採用枚数を調べてみると赤、緑の採用率が顕著に高いことがわかります。
逆に黄色の採用率の低さが目立ちます。メモリーブーストと同メモリーを稼ぐ「絶光衝」にポジションを奪われていました。
手札にあっても使用コスト0かつ即時使える点で分がありそうです。
ただし優勝レシピはメモリーブースト入りのデッキだったため今後見直される可能性はありそうですね。
アグロと究極コンは概ね予想通りでした!
赤 (赤シャウトモン7件, 赤グレイオメガ1件)
バトルオメガ環境前期では赤グレイオメガ>赤シャウトモンだったのですが、今回の結果では8件中7件が赤シャウトモンという結果でした。
また、内4件の赤シャウトモンが本戦に進んでいるのが特徴です。
新スタートデッキの「ST7 アグモン」「ST7 グラウモン」「ST7 ロイヤルセイバー」「P レッド・メモリーブースト」あたりのカードが、赤のワンショット系のチェック数や成功率を大幅に上げてくれています。
赤グレイオメガはST7シャイングレイモンを採用したデッキです。
今回は「ST7ギルモン」→「デュークモン」を目指した赤のデッキは見られませんでした。テイマーバトルでは多く見られているので、今後増えるかもしれないですね!
青 (青インペ6件, 青アルフォース1件, 青オメガ1件)
該当レシピは8件(インペ6件, アルフォース1件, 青オメガ1件)でした。
赤同様にワンショット系デッキの構築に大きな変化があった色です。
これまでのインペリアルドラモンデッキは「LV5にパイル4、ディノビー4。LV6に青インペ4」のようにセカンドプランを持たないタイプが主流でした。
今回見られたデッキはディノビーモンの枠を「ST7 エアロブイドラモン」に変更。第2のLV6として「ST7 アルフォースブイドラモン」や「ST7 スレイヤードラモン」を2~3枚入れているデッキが目立ちました。
メモリーブーストは多くの方が3枚以上採用していました。
特に青は2コストあればヴォルフモンやエクスブイモンで1点増やせるので相性が良いのかなと思います。
個人的にアルフォースデッキがテイマーを14体採用しているにも関わらず好成績を残していたのが驚きです!
黄 (黄ロードナイト17件)
黄はデッキの変化が最も少ない色でした。
17件あるデッキのすべてがロードナイトモンを主軸としたデッキです。
LV4が「ST3 ユニモン」「BT4 ピッドモン」「BT3 トゥルイエモン」でほぼ固定されていました。
Lv5~6は1人除いて「BT5 ナイトモン」を4積み、スラッシュエンジェモンの採用率も100%でした。
イエローブーストの採用率は24%にとどまっている一方で「BT4 絶光衝」は17/18デッキで採用されていました。タケルで回収できるのでセキュリティ効果無しも大きな痛手になりづらいです。
緑 (緑デジバースト17件, 緑ワンショット1件)
緑は「BT3 秘めたる力の発言」と一緒に「P グリーン・メモリーブースト!!」を2~3枚採用するケースが多く見られました。
メモリーブーストを「第2の秘めちか」と考えると、制限前のレベル分布に近くなったのかなと思います。(ヴァロドゥルアームが黄色に取られているため、構築自体はデジバースト寄りのものが多いです。)
そのため、「BT3 セントガルゴモン」や「BT3 バンチョースティングモン」の採用率が前より高くなっているのが特徴です。
話は逸れますがグリーンメモリーブーストと秘めちかのイラストはどちらもワームモン、スティングモン、クネモンが描かれています。
「弱虫だったワームモンがトレーニングを経てスティングモンに進化。それを見て嬉しく思うクネモン」みたいなストーリーが感じられていいですよね!
黒 (>_<)
黒は今回は見られませんでした。
スナリザモンデッキやディアボロモンデッキが少しくらいあるかなと思ってたので驚きました。
とはいえ、究極コンやアグロで主軸として活躍しているデッキは少なからず見られました!
紫 (紫カオスデューク12件, 紫ダンデビモン2件, 紫BT2メタガル1件)
今回3番目に多く見られた色ですね!
基本的にはカオスデュークモンのデッキでしたがダンデビデッキ2、BT2メタガルデッキ1なども見られました。
メモリーブーストに関して、まず「カオスデュークモン」に「オメガモン ズワルト」と「究極合体」を採用したデッキにはメモリーブーストがほどんど入っていませんでした。
一方で「DEFEAT」を入れているデッキでのメモリーブースト採用率は高めでした。
紫は他に採用したいオプションカードがあるので入れる場合は2~3枚くらいになりそうです。
アグロ (黄緑アグロ6件, 黒黄Dブリアグロ1件, 青緑エンガルアグロ1件)
黄緑アグロがメインでしたが、黒黄D-ブリアグロや青緑エンガルアグロも見られました。
メモリーブーストは青緑エンガルアグロにのみ採用されていました。
黄緑アグロはデッキの特徴上、黄と緑を使ってしまうため3on3では敬遠されてしまいました。
今後の個人戦では増えることが予想されますので、いつ対峙しても良いよう準備しておきたいですね!
究極コン (セキュコン7件, 黒オメガ1件)
便宜上、究極コンとまとめてしまいましたが、主にUMAさん提唱のセキュコンです。
光子郎の採用率が凄まじかったです!
メモリーブースト自体はどのデッキも採用されていませんが「ST7 ギルモン」と「BT2 デュークモン」を採用したワープ進化デッキが見られたのは面白いですね!
よく採用されたカード
よく採用されたカードの採用回数と平均採用枚数です!
レシピのURLから出現回数と採用枚数を集計するプログラムを作ったことがあったので適用してみました。
採用回数が同じカードに関しては平均採用枚数が多い方を上位にしています。
平均採用枚数は四捨五入しているため同じ枚数でも順位に差があります。
まずは結果から!
まず、1位から6位は複数のデッキタイプに採用されるカードがランクインしました!
アグロで採用されるカードが強いですね。
メモリーブーストを抑えて絶光衝が4位に入っています。
メモブはデッキ数が多い&採用率の高い緑のみがランクインしています。
7位〜17位は主に緑デジバースト系、18位〜24位がロードナイト系のカードとなっています。
あとはLV4ブロッカーでしょうか。
ニーズヘッグやシャウトモンDX、ナイトモン+ピックモン等5000除去が多い現環境では採用しづらくなっています。
特に緑は「ベジーモン」「ザッソーモン」「ウッドモン」でほぼ固定されており、STカブテリモンの採用がほとんどありませんでした。
この現象自体は5弾初期からだと思いますが、それがデータとして現れているのが面白いですね!
総括
最後まで読んで頂きありがとうございました!
- 本戦のレシピは緑25%、黄25%、紫21%の割合で見られた
- メモリーブーストは51%のデッキで使用され、2~3枚が多い
- 本大会で最も使用されたカードは「カオスモン: ヴァロドゥルアーム」
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